生活習慣病 | 静岡県島田市の一般内科・糖尿病・甲状腺の専門医が診察

診療内容

生活習慣病

生活習慣病で
お悩みの方へ

偏った食生活・運動不足・喫煙・飲酒などの
好ましくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気の総称です。
生活習慣病の代表的な病気として、
糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)・心臓病・脳卒中などがあげられます。

糖尿病について

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。
インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき将来的に心臓病・失明・腎不全・足の切断などの重い病気につながります。
また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などを起こすことがあります。
糖尿病は、原因によりいくつかのタイプに分けられます。

高血圧症

高血圧というのは、血圧が高いという1つの症状です。たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。高血圧症とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧を示す数値は、診察室での測定で最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上とされています。
高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして動脈硬化を起こしやすくなります。高血圧の状態を放置していると動脈硬化を促進し、脳卒中・心筋梗塞・狭心症・慢性腎臓病などの重大な病気につながります。

高血圧が引き起こす障害

血圧は気温の変化に影響し、寒いときは高くなります。冬場は暖房や防寒をしっかりしましょう。

脳の血管障害
血管が詰まる→「脳梗塞」
血管がやぶれる→「脳出血」
腎臓の血管障害
血管がつぶれる→「腎硬化症」
心臓の血管障害
血管が完全に詰まる→「心筋梗塞」
血管が一部詰まる→「狭心症」
血圧が高い方の
適切な食事法と注意点
「塩分」を控えましょう
塩分(ナトリウム)は血管を収縮させ、血圧を
上げます。
1日6g未満に抑えましょう。
食品 目安量 食塩の量
カップ麺 1個=100g 5.6g
食パン 1枚=60g 0.8g
塩鮭 1切=60g 1.9g
しょうゆ 大さじ1=18g 2.7g
「食物繊維」を摂りましょう
食物繊維は血中コレステロールを抑制し、
血圧を下げます。
20〜25gを目安に摂りましょう。
玄米ごはん
玄米
ごはん
りんご
りんご
食品 目安量 食塩の量
カップ麺 1個=100g 5.6g
食パン 1枚=60g 0.8g
塩鮭 1切=60g 1.9g
しょうゆ 大さじ1=18g 2.7g
「カリウム」「カルシウム」
「マグネシウム」を摂りましょう
ナトリウムを排出する働きがあります。
塩分以上の摂取を心がけましょう。
煮干し
煮干し
大豆
大豆
昆布わかめ
昆布
わかめ

カリウム
カルシウム
マグネシウム

塩分
(ナトリウム)

脂質異常症

「脂質異常症」「高コレステロール血症」「高脂血症」は、いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指しています。

脂質異常症
下記①②③のうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。
高コレステロール血症
①のLDLコレステロールが140mg/dL以上の状態です。
高脂血症
①②のいずれか、または両方当てはまる状態です。
  1. LDL
    コレステロール(悪玉コレステロール)

    140 mg/dL以上
  2. トリグリセ
    ライド(中性脂肪)

    150 mg/dL以上
  3. HDL
    コレステロール(善玉コレステロール)

    40 mg/dL未満が異常値

空腹時採血のデータです。

「自覚症状がないから」「薬をずっと飲み続けるのが嫌だから」と放置すると血液中の脂質は増え続け、いわゆるドロドロ血液の状態になり、動脈硬化を引き起こす可能性があります。動脈硬化も自覚症状がなく、さらに放っておくと心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な症状を招いてしまいます。

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症

尿酸の血中濃度が非常に高い状態を言います。

症状
血中濃度が高いだけでは症状はありません。
症状
体質的な影響(尿中尿酸排泄定価や尿酸産生過剰
生活習慣による影響(食事や飲酒)
生活習慣による影響(食事や飲酒)
尿酸の血中濃度が非常に高い状態を言います。
痛風

血液中の尿酸が増えすぎる(高尿酸血症)ことで、足の指・足首・膝などに起こる急性の関節炎です。

症状
はれ・発赤を伴う、激しい関節の痛み
症状
体質的な影響(尿中尿酸排泄定価や尿酸産生過剰)
生活習慣による影響(食事や飲酒)
90%以上男性
痛風

尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が高尿酸血症です。
高尿酸血症は、特に痛い・苦しいなどの症状はありませんが、高尿酸血症が長期化(尿酸値が高い状態を治療せず放置)すると尿酸が結晶化し全身で悪さをします。
関節に溜まれば痛風発作リスクを高め(高尿酸血症=痛風といってもいいほど発症確率は高い)、腎臓の中に沈着すると腎臓の機能を低下させます。老廃物を尿として排泄できない腎不全にまで悪化すると透析を受けなければなりません。尿路結石症は、尿路に石ができる病気で非常に激しい痛みを伴います。

血液中に尿酸が徐々に溜まっていく多くの場合は数年間(5〜10年)自覚症状がありません。
痛風
尿酸が結晶化したものが関節や腎臓などに沈着し、炎症をお越し激痛が起きます。何回も繰り返すと関節や骨が変形します。
尿路結石
尿酸の結晶化で尿路結石ができやすくなります。
腎機能障害
進行すると腎不全になり、最悪、人工透析が必要となります。
動脈硬化
高尿酸血症が動脈効果を引き起こします。

当院で可能な検査

  • 血糖、HbA1c
  • 血中インスリン、Cペプチド(インスリン分泌能の評価)
  • 肝機能・腎機能・コレステロール等血中脂質・電解質・尿酸値
  • CAVI/ABI(動脈硬化の程度の評価)
  • 頚動脈エコー(動脈硬化の程度の評価)
  • 睡眠時無呼吸症候群